ミニファイル 四半期の税効果会計

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四半期決算の税効果会計に用いる法人税等の算定は,原則として年度決算と同様の方法によるものとされる。ただし,四半期決算には迅速性が求められていること等から,実務負担を考慮して,「財務諸表利用者の判断を誤らせない限り」簡便的な方法が利用可能。例えば,「納付税額の算出にあたり加味する加減算項目や税額控除項目を,重要なものに限定する方法」が示されている(「 四半期財務諸表に関する会計基準の適用指針 」)。

また,繰延税金資産の回収可能性の判断においても,簡便法として前年度末の検討結果(一時差異等の発生状況,将来の業績予測,タックス・プランニング)の利用が認められている。ただし要件があり,「重要な企業結合や事...