資本連結入門 第7回:持分比率の変動(一部売却)
公認会計士 飯塚幸子
皆さんこんにちは!公認会計士の飯塚幸子です。資本連結入門の第7回目の講義をはじめます。前回は支配獲得後に親会社の持分比率が増加した場合の,連結消去・修正仕訳を確認しました。まずは前回の確認問題を見ていきましょう。
1.前回の確認問題の解答
【確認問題】
・以下の前提条件に基づいて,X2年3月期の開始仕訳を示しなさい(資本連結のみ,土地の時価評価の仕訳は除く)
(前提条件)
・P社はX0年3月31日にS社株式80%を400 で取得し,連結子会社とした
・S社のX0年3月31日の資本は,資本金100, 利益剰余金200であった
・S社の支配獲得時の資産および負債のうち, 土地の時価は200(簿価100)であった(それ以 外の資産及び負債は簿価と時価は同額であった)
・S社のX1年3月31日の資本は,資本金100, 利益剰余金300(当期純利益100)であった
・P社はX1年3月31日に,S株式の10%を60で追加取得し,持分比率が90%となった
・のれんは発生年度の翌年から5年間で定額法により償却する
・親会社および子会社の決算日は3月末,税効果は考慮しない
【解答】
(連結消去・修正仕訳)
資本金100/子会社株式...
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