資本連結入門 第8回:連結除外の処理
公認会計士 飯塚幸子
皆さんこんにちは!公認会計士の飯塚幸子です。資本連結入門の第8回目の講義をはじめます。前回は支配獲得後に子会社株式の一部を売却(支配継続)し,親会社の持分比率が減少した場合の,連結消去・修正仕訳を確認しました。まずは前回の確認問題を見ていきましょう。
1.前回の確認問題の解答
【確認問題】
以下の前提条件に基づいて,X2年3月期の開始仕訳を示しなさい(親会社および子会社の決算日はともに3月末)
(前提条件)
・P社はX0年3月31日にS社株式80%を400で取得し,連結子会社とした
・S社のX0年3月31日の資本は,資本金100,利益剰余金200であった
・S社の支配獲得時の資産および負債の簿価と時価は同額であった
・S社のX1年3月31日の資本は,資本金100,利益剰余金300(当期純利益100)であった
・P社はX1年3月31日に,S社株式の10%を60で一部売却し,持分比率が70%となった
・のれんは発生年度の翌年から5年間で定額法により償却する
【解答】
(連結消去・修正仕訳)
資本金 100/子会社株式 350利益剰余金 262非支配株主持分 120のれん 128資本剰余金 20...
- 経営財務データベースで続きを読む
-
無料 2週間のお試しはこちら
すぐに使えるIDをメールでお送りします