平成26年度有価証券報告書レビューの重点テーマ審査及び情報等活用審査の実施結果について

(金融庁・平成27年11月20日公表物より転載)
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金融庁は,上場会社等から提出された有価証券報告書の記載内容について,より深度ある審査を行うため,各財務局,福岡財務支局及び沖縄総合事務局(以下「財務局等」という。)と連携して,「法令改正関係審査」,「重点テーマ審査」及び「情報等活用審査」を柱とした有価証券報告書レビューを実施している。

平成26年度の有価証券報告書レビューのうち,「重点テーマ審査」及び「情報等活用審査」の実施結果の概要は,以下のとおりである。

1.審査対象

平成26年3月31日から平成27年3月30日までを決算期末とする有価証券報告書の提出会社(4,027社)の中から,「重点テーマ審査」及び「情報等活用審査」の対象会社(360社)を抽出した。

(1) 重点テーマ審査

以下の重点テーマに着目して審査対象会社を抽出した。

・退職給付

・企業結合及び事業分離等

・固定資産の減損

(2) 情報等活用審査

適時開示や報道,提供された情報等を勘案し,審査対象会社を抽出した。

2.レビューの実施方法

(1) 質問状の送付

審査対象会社に対し,重点テーマ等について,それぞれ個別に質問状を作成し,財務局等より順次送付した。なお,質問内容には,以下のような観点も反映した...