ミニファイル リスク分担型DB

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リスク分担型DB(仮称)とは,確定給付企業年金制度(DB)における運用リスクを事業主と加入者で柔軟に分け合うことができる新たな制度。「『日本再興戦略』改訂2015」の提言を受けて,厚生労働省が確定給付制度の普及率改善等を目的に導入を検討しており,企業年金制度の新たな選択肢になるか注目されている。

現行の確定給付制度では,景気悪化などで積立不足が生じた場合,事業主に掛金の追加拠出が求められる。新制度では将来の財政悪化時に想定される積立不足に対応する掛金(リスク対応掛金)を,あらかじめ積立てることができる。このリスク対応掛金は労使合意により固定された金額となるため,事業主の負担は限定される。

新制度導...