ASBJ 税効果の開示、30年3月期末の適用目指す

評価性引当額の内訳開示は賛否
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企業会計基準委員会(ASBJ,小野行雄委員長)は2月4日,第30回税効果会計専門委員会を開催した。繰延税金資産の回収可能性に関する部分を除く税効果ルールの見直しについて,今後の全体的な進め方等を検討した結果,まずは開示項目から着手することとなった。当面は,平成30年3月期末からの適用を念頭に置き検討を進めていく方針だ。どの項目を追加するかは,IFRSや米国基準を参考にしつつも有用性次第。今回は主に「評価性引当額の内訳」の開示を議論したが,賛否がわかれた。

開示項目の追加は「有用性」を判断基準に

開示については,主に次の4点を追加するかどうかが検討課題とされる。

(1)評価性引当額の内訳

(2)繰越欠損...