厳選!現場からの緊急相談Q&A 第24回 電子記録債権を利用した取引&債権・債務の相殺表示
有限責任監査法人トーマツ 公認会計士 堀田 賢一
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経理部員
:当社では,電子記録債権を利用した取引が増加しています。電子記録債権を利用した取引の基本的な会計処理の考え方を聞かせてもらえないでしょうか。また,新たな取引を開始したこともあり,同一取引先に対し債権・債務が発生するケースが増加しているため,債権・債務の相殺表示についての留意点を聞かせてもらえないでしょうか。
会計士 :電子記録債権を利用した取引の基本的な会計処理の考え方を確認しましょう。また,債権・債務の相殺表示については一定の要件が定められていますので合わせて確認しましょう。 |
(文中の意見にわたる部分は,筆者の私見であり,筆者の所属する法人の見解ではないことをあらかじめお断りします。)
Q1電子記録債権の特徴
当社では,電子記録債権を利用した取引が増えていますが,電子記録債権の特徴を教えて下さい。 |
◆Answer◆
―Key Point―
・電子記録債権を活用することで,従来の手形債権,指名債権と比べ様々なメリットを享受できます。
・電子記録債権は,電子債権記録機関の記録原簿へ発生記録や譲渡記録等を行なうことで効力が発生します。
―解説―
電子記録債権とは,その発生又は譲渡について電子債権記録機関...
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