ASBJ 「ゼロ」と「マイナス」,3月期はいずれも可

マイナス金利問題で退給債務計算を審議
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企業会計基準委員会(ASBJ,小野行雄委員長)は3月9日,第331回本委員会を開催した。緊急議題として「マイナス金利に関する会計上の論点」を取り上げ,3月決算会社における対応を検討した。マイナス金利について事務局は「給付債務計算における割引率」と「金利スワップ(特例処理)」の2つを検討項目として提示。当日は前者を扱った。直近で国債金利は10年物までマイナスの状態が続いており,企業側には「マイナスのまま用いるか,ゼロで止めるか」の判断に戸惑いがある。事務局はすぐに「見解を示すのは困難」とし,今3月期はどちらの方法も「妨げられない」とした。ASBJとしては今回の検討内容を「議事概要」として公表,「...