会計方針の変更は，①会計基準等の改正に伴う会計方針の変更と，②それ以外の正当な理由による会計方針の変更に分類される（ 過年度遡及会計基準５項 ）。①は会計基準等の改正によって特定の会計処理の原則及び手続が強制される場合や，従来認められていた会計処理の原則及び手続を任意に選択する余地がなくなる場合などをいう。

28年度税制改正では建物附属設備および構築物の減価償却方法について，定率法が廃止され，定額法のみに見直された。この見直しに関して，ASBJでは，当該設備等の減価償却方法の変更を①に分類する取扱いを示した。しかし，本来であれば，税制改正による算定方法の変更のみでは①に該当しないはず。ASBJは，そ...