ミニファイル 売価還元法

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売価還元法とは,「値入率等の類似性に基づく棚卸資産のグループごとの期末の売価合計額に,原価率を乗じて求めた金額を期末棚卸資産の価額とする方法」のこと(棚卸資産の評価に関する会計基準 第6-2項 )。

取扱品種の極めて多い小売業や卸売業では,一品目ごとに棚卸資産を評価することが困難な場合もあるため,棚卸資産をグループごとに評価する売価還元法を適用している会社が多い。計算にあたっては,異なる品目を値入率や回転率の類似性にしたがって適正なグループにまとめ,1グループに属する期末商品の売価合計額に原価率を適用して求めた原価額を期末商品の貸借対照表価額とする(連続意見書第四「棚卸資産の評価について」)。

一方で...