ミニファイル 社債発行費等の会計処理

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日銀のマイナス金利政策の導入により,国債の10年利回りがマイナスを記録するなどの影響が生じている。国債の利回りが低下したことで,社債による資金調達コストも下がっており,長期の社債発行による資金調達を行う会社がみられる。

社債の発行にあたっては,社債募集のための広告費,金融機関の取扱手数料,社債の登記にかかる登録免許税などの社債発行費等が発生する。会計処理については,原則として支出時に費用計上が求められるものの,繰延資産に計上することも認められる。この場合,社債の償還までの期間にわたり利息法で償却をしなければならないが,継続適用を条件として定額法により償却することもできる(繰延資産の会計処理に関す...