ミニファイル 土地再評価差額金

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土地再評価差額金とは,過去に「土地の再評価に関する法律」(土地再評価法)を適用した会社が,事業用の土地を時価で再評価したときに生じた差額のこと。税務上,土地の評価は取得原価とされ,評価差額は課税対象とならず一時差異となる。そのため,当時土地再評価法を適用した会社は,当該差異について「再評価に係る繰延税金資産(負債)」を計上している。

土地再評価法は時限立法であり,この会計処理は施行日(平成10年3月31日)後4年を経過する日までの期間内の「いずれか一の決算期」でのみ可能とされていたため,現在ではこの取扱いは認められていない。ただ,土地再評価差額金は,土地を売却した場合や減損など取崩されるケースが...