日本内部統制研究学会 第9回年次大会開催

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日本内部統制研究学会は10月1日,東京都の明治大学において第9回年次大会を開催した。統一論題は「不正対応に向けた内部統制の機能~内部統制の構成要素から見た評価と課題~」。

統一論題報告では,座長の橋本尚氏(青山学院大学)の進行のもと,柿崎環氏(明治大学),初川浩司氏(公認会計士),高畑伸氏(あおぞら銀行),吉武一氏(太陽誘電)がそれぞれ報告した。

初川氏は「経営者による内部統制の無効化と統制環境」を報告。不正会計の多くは経営者による「内部統制の無効化」によるもので,このような"内部統制の限界"は,透明性の確保(重要事項の網羅的報告・情報共有),会計監査人との協調(事業リスク・監査リスクの議論)等で...