関東信越国税局 橋本元秀新局長インタビュー

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本誌はこのほど,関東信越国税局の新局長に就任した橋本元秀氏にインタビューを行った。橋本氏は昭和58年に大蔵省に入省以来,小樽税務署長,札幌国税局長,日本政策金融公庫取締役などを歴任した。

橋本氏は,就任の抱負として「好きな言葉に『正直者には尊敬の的,悪徳者には畏怖の的』,があります。昭和24年に国税庁の発足に向けて尽力したGHQの職員であるハロルド・モス氏が贈った言葉です。正直な納税者からは尊敬される存在であれ,脱税を目論むような悪い人からは抑止効果として畏れられるような存在であれ,という意味です。これは我々の組織にとっての基本だと思います」と述べた。また,これを踏まえ,税制の維持のためにも,調査および滞納者への対応を,しっかりと取組んでいきたいと語った。

次に,重点的な取組みとして,「納税者サービスの充実」を挙げた。制度が変わった場合の丁寧な広報,納税に関する相談などに丁寧に対応し,納税者にとっての負担をできるだけ減らしたいと述べた。一方で,国際化,金融資産の多様化,ICTの進化など,社会・経済状況が変わる中で,悪質な納税者に対し厳正な対応を行うことで適正に申告している方たちとの平等を図...