ミニファイル ストック・オプションの税効果

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ストック・オプションは,従業員等があらかじめ定められた価額(権利行使価額)で自社株式を取得できる権利(新株予約権)のこと。将来において株価が上昇し,権利行使価額よりも高い価額で売却することができれば差額が利益となるため,従業員等にとって業績向上へのインセンティブとなる。

ストック・オプションには税制上「適格」と「非適格」があり,非適格の場合,税効果会計の対象となる。税制非適格ストック・オプションでは,当該権利を付与された従業員等が将来「権利行使した時点」で給与所得として課税され,企業においてストック・オプションに係る費用について税務上の損金算入が認められる。そのため「付与時点」で"将来減算一時差...