ミニファイル タックス・プランニングの実現可能性

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繰延税金資産の回収可能性の判断において「タックス・プランニング」を考慮するケースがある。タックス・プランニングとは,含み益のある固定資産または有価証券の売却計画等のこと。計画の実現により「一時差異等加減算前課税所得が生じる可能性が高いと見込まれるかどうか」が判断のポイントとなる。

タックス・プランニングにより回収可能性を判断する場合,資産の含み益等の「実現可能性」を考慮する必要がある。具体的には,当該資産の売却等に係る意思決定の有無,実行可能性,売却される当該資産の含み益等に係る金額を考慮する( 回収可能性適用指針第33項 )。

この「実現可能性」に関する取扱いは,回収可能性の判断で用いられる企業の分...