監査役等・内部監査部門・会計監査人の連携を調査

監査役協 不正防止に向けた監査役等監査に関して提言
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日本監査役協会(広瀬雅行会長)は11月24日,報告書「会計不正防止における監査役等監査の提言‐三様監査における連携の在り方を中心に‐」を公表した。「会計監査人との間で積極的な情報・意見交換を図り,連携強化に努めるべき」など,監査役等が検討すべき項目に関する提言をとりまとめている。また,同日に,「選任等・報酬等に対する監査等委員会の意見陳述権行使の実務と論点‐中間報告としての実態整理‐」,「『コーポレートガバナンス・コード(第4章)』の開示傾向と監査役としての視点‐適用初年度における開示分析‐」もあわせて公表した。

47%が三者間で監査計画・実施状況を意見交換

監査役等・内部監査部門・会計監査人の三者間の連携については,「監査役等は三様監査を統括する意識を持って,主体的な役割を果たすべきである」等の提言を示した。

アンケート(協会会員の一部上場会社の監査役等を対象に本年4~5月実施,回答数440名,回答率26.9%)によると,三者が一堂に会する情報交換を実施している会社は,36.1%ある。このうち,監査役等が主体となって会合を進めている会社は,47.8%と半数近くを占めている。内部監査部門が主...