金融庁・金融審 フェア・ディスクロージャー・ルールを取りまとめ

対象範囲はインサイダー取引規制がベース
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金融庁は12月2日,金融審議会「フェア・ディスクロージャー・ルール・タスクフォース」(座長:黒沼悦郎早稲田大学法学学術院教授)の第3回会合を開催し,同ルールを取りまとめた。 ルールの対象となる「情報の範囲」は,インサイダー取引規制の対象範囲をベースとし,「情報受領者の範囲」には,有価証券の売買に関与する蓋然性が高いと想定される者に限定した。取りまとめられた報告書は,12月7日に開催された金融審議会の市場ワーキング・グループで報告され,来年以降,同ルールを盛り込んだ金融商品取引法の改正案を国会に提出する予定だ。

モザイク情報は対象外

上場企業に公正な情報開示を求めるルールの導入が議論され始めた背景に...