特定譲渡制限付株式（いわゆるリストリクテッド・ストック）に付される譲渡制限の解除条件は，在籍条件型（勤務条件型）と業績条件型の２つに大別される。

在籍条件型は，株式の譲渡制限期間中，当該役員が継続して取締役等の地位にあったことを条件として，譲渡制限期間が満了した時点で役員が保有する株式の譲渡制限を解除するというもの。期間は中期経営計画に沿ったかたちで，３年～５年を設定するケースが多くみられる。本誌の調査では最短で２年，最長では30年という期間を設定した事例も。期間を２年とした会社はその理由を「効果を見極めるため」としており，30年とした会社は「制度の導入目的である株主価値の共有を可能な限り長期に...