ミニファイル 繰延税金資産の内訳開示

( 53頁)

税効果会計を適用した場合「繰延税金資産及び繰延税金負債の発生原因別の主な内訳」等を注記することが求められている( 税効果会計基準第四 )。具体的には,「税務上の繰越欠損金」,「退職給付に係る負債」,「減損損失」,「評価性引当額」等の項目およびその金額を個別に記載する。

繰延税金資産の内訳について,IFRSや米国会計基準を参考に,より詳細な説明を求めることが検討されている。日本基準では注記が不要で,IFRSや米国会計基準で必要な項目は,①定性的な情報(経営者の判断や,見積りに関するリスクと不確実性の情報等),②繰延税金資産の認識の根拠,③繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異の金額,④繰延税金資...