日本公認会計士協会（JICPA，関根愛子会長）は６月26日，平成28年度の品質管理レビュー実施結果を公表した。平成28年（2016年）度は，101事務所に通常レビューを実施。重要な不備が見受けられないとする「限定事項のない結論」は83事務所だった。重要な不備が見受けられ，重要な準拠違反が発生している相当程度の懸念がある場合の「限定事項付き結論」は16事務所ある（27年度の繰越分を含めると計17事務所）。２事務所については次年度に繰越した。改善勧告の内容としては「見積りの監査」が71％で最多だった。

見積りに対し「批判的な検討がない」と指摘

監査業務における品質管理に関して，28年度は監査業務を28...