金融庁 「監査報告書の透明化」について審議開始

企業会計審議会監査部会を開催
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金融庁・企業会計審議会は10月17日,第38回監査部会(伊豫田隆俊部会長)を開催し,「監査報告書の透明化」(以下,透明化)に関する審議をはじめた。9月8日の企業会計審議会総会で,会計監査への信頼性向上のため,本部会で透明化について検討することとされた( 本誌No.3326・2頁 に関連記事)。透明化の意義などについて各委員が意見を述べ,「投資家の判断材料が増えるので賛成」,「諸外国の制度をそのまま導入することは反対」などの発言があった。

「在り方懇」提言が契機

当日はまず,事務局がこれまでの経緯などを説明した。その概略は以下の通り。

・我が国における透明化に関する議論は,2016年3月の「会計監査の在り...