ミニファイル 輸出取引の収益認識

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輸出取引の収益認識において,現行の実務上は,貨物を船に積み込んだ時点で収益認識する「船積基準」や,買手が検収した時点で収益認識する「検収基準」などが採用されている。買手との契約内容にもよるが,船積基準の場合,一般的には船荷証券(B/L:Bill of Lading)の日付での収益認識が行われていることが多いようだ。

日本基準で機械等の輸出を手掛ける会社では,「据付作業の伴う製品の海外売上は一定の要件を満たすものについて船積基準としております。ただし,海外売上の場合,個別の契約条件により検収基準とする場合があります」として,海外売上の一部で船積基準を採用し,契約条件により検収基準も採用している旨を...