東京証券取引所の上場廃止基準のひとつに「JASDAQ業績基準」がある。同基準では，JASDAQ上場会社は，５年連続で営業利益および営業キャッシュ・フローがマイナスとなった場合は上場廃止となる旨が規定されている（上場規程第604条）。これに先立ち，東証は当該銘柄について４年連続で営業利益および営業キャッシュ・フローがマイナスとなった時点で，「上場廃止の猶予期間入り」を公表するものとしている。

この年数は，直前事業年度末から遡って，連続した事業年度で数える。５年目の有価証券報告書で営業利益または営業キャッシュ・フローの値のいずれかがマイナスでなくなったことが確認された場合は，５年目の有報の提出日に，...