経営者の判断など 注記充実に向け引き続き検討

基準諮問会議 KAM議論の動向みきわめ
( 07頁)
財務会計基準機構(FASF)は11月13日,第31回基準諮問会議(湯浅一生議長)を開催した。今回の検討事案に挙がったのは「『経営者が会計方針を適用する過程で行った判断』及び『見積りの不確実性の発生要因』に関する注記情報の充実」。このテーマは以前,日本公認会計士協会(JICPA)が提案をしていたが,監査報告書へのKAM(監査上の主要な事項)の導入について議論が進んでいることなどを受けて,今回は日本証券アナリスト協会が提案した。今後はKAM導入の議論を注視し,引き続き議論を重ねていく結論となった。

KAM導入に向けアナ協が提案

この検討事案は,IAS第1号「財務諸表の表示」で開示が求められている注記情...