在外子会社の連結 第11回 確認問題と解答・解説

株式会社ラウレア 代表取締役 公認会計士 飯塚 幸子

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はじめに

皆さんこんにちは! 公認会計士の飯塚幸子です。「在外子会社の連結」第11回の講義を始めます。

いよいよ本日で当講義は最終回となります。約4ヶ月にわたって,在外子会社の論点を確認してきました。今回は確認問題とその解答・解説を行いたいと思います。解答用紙もつけてありますので,ぜひ皆さんチャレンジしてみてくださいね。

それでは始めていきましょう。

■確認問題■
当社はX0年度末に520現地通貨(52,000円)で子会社株式(議決権の80%)を取得しました。株式取得時の子会社の資本は,資本金500現地通貨,利益剰余金100現地通貨でした。なお,支配獲得時において当該子会社が保有している資産および負債の簿価と時価は同額でした。

X1年度およびX2年度の在外子会社の個別財務諸表は<資料1>のとおりです。


















貸借対照表(X1年度)‐外貨建
現金及び預金 580 買掛金 650
売掛金 350 未払法人税等 70
商品 360 長期借入金 300
建物 630 資本金 500
   利益剰余金 400
資産合計 1,920 負債・純資産合計 1,920

貸借対照表(X2年度)‐外貨建現金及び預金 750買掛金 660売掛金 620未...