ミニファイル 活発な市場

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3月14日にASBJが公表した実務対応報告第38号「資金決済法における仮想通貨の会計処理等に関する当面の取扱い」。そこでは,活発な市場の有無の別で処理を分けている。

活発な市場がある場合,市場価格をB/S価額とし,簿価との差額は当期の損益とする(5項)。活発な市場がない場合,取得原価をB/S価額とする。期末時点の処分見込価額が取得原価を下回る場合,処分見込価額をB/S価額とし,取得原価との差額は当期の損失とする(6項)。

8項では「活発な市場あり」の判断規準を,「継続的に価格情報が提供される程度に仮想通貨取引所又は仮想通貨販売所において十分な数量及び頻度で取引が行われている場合」としている。

本実務...