ミニファイル 検針日基準の取扱い

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収益認識基準の公開草案に対する意見募集では,従来の実務を認める追加要望の声が各業界から出された。論点の一つとなったテーマに「検針日基準」の取扱いがある。

検針日基準は,電気/ガス事業会社が適用している収益認識の方法。電気やガスの計量は月末日に一斉に確認できないため,月末日以外の計量で確認した顧客の使用量に基づき収益計上する。例えば毎月20日に計量している場合は,21日~月末日の収益は翌月に計上するといった実務が行われる。しかし,収益基準上では履行義務の充足に応じて売上を立てるため(第35項),21日~月末日の収益を見積った上で計上する必要が生じる。電気やガスは気温などで使用量が変動するため,「見...