ミニファイル 注記情報の充実

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企業会計基準委員会(ASBJ)のディスクロージャー専門委員会では現在,注記情報の充実に向けた検討が進められている。開示の検討事案に挙げられているのは,①経営者が会計方針を適用する過程で行った判断,②見積りの不確実性の発生要因に関する情報。いずれもIAS第1号「財務諸表の表示」で開示が要求されている(①は122項,②は125項)。

いずれも現行の日本基準上では開示が要求されていないが,注記が豊富とされるIFRSでは財務諸表利用者にとって有用性が高い情報とされている。①では,連結子会社や関連会社などに対する範囲,収益認識の会計処理や表示などに関する説明が該当。例えば電通(東一)は,2017年12月期...