従来の有価証券報告書には，新株予約権等に関する記載として，「新株予約権等の状況」，「ライツプランの内容」，「ストックオプション制度の内容」といった項目があった。「ライツプランの内容」には買収防衛策として発行された新株予約権，「ストックオプション制度の内容」には役職員の報酬として発行された新株予約権を開示。「新株予約権等の状況」と記載が重複する部分があることも念頭に置きながら，別個の記載欄が設けられていた。

しかし，金融審議会のディスクロージャーワーキング・グループ報告（2016年４月公表）では，「別個の欄とせずとも投資者が当該有価証券の性質等を誤認するおそれは小さくなったと考えられる」とされ，開...