近年，注目を集める「非財務情報の開示」。本年１月に公布・施行された開示府令では，2016年４月のディスクロージャーワーキング・グループ（DWG）による報告を踏まえ，「非財務情報の開示充実」について改正された。有報の「事業の状況」における「業績等の概要」および「生産，受注及び販売の状況」が「財政状態，経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に統合されることとなった。

昨年12月からのDWGではより具体的に，記載のあり方等について議論が行われてきた。議論の中では，「プリンシプルベースのフレームワークを策定するのはどうか」，「我が国ではネガティブな情報が記載されない傾向があり，任意開示ではレベル向...