「収益認識に関する会計基準」の公表に伴う財務諸表等規則等の改正について

金融庁総務企画局企業開示課 課長補佐 小作 恵右
金融庁総務企画局企業開示課 専門官 江本 卓也
金融庁総務企画局企業開示課 課長補佐 羽賀 宏行

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Ⅰ.はじめに

2018年(平成30年)6月8日に「財務諸表等の用語,様式及び作成方法に関する規則等の一部を改正する内閣府令」(平成30年内閣府令第29号)が公布・施行され,あわせて関係ガイドラインが改正・公表された(以下,内閣府令第29号と関係ガイドラインをあわせて「改正府令」という)。

改正府令は,2018年(平成30年)3月30日付で企業会計基準委員会(ASBJ)から公表された企業会計基準第29号「 収益認識に関する会計基準 」(以下,「収益認識基準」という)等を踏まえ,以下の規則及びこれらのガイドライン等について,所要の改正を行うものである。

* 財務諸表等の用語,様式及び作成方法に関する規則(以下,「財規」という)

* 連結財務諸表の用語,様式及び作成方法に関する規則(以下,「連結財規」という)

* 中間財務諸表等の用語,様式及び作成方法に関する規則(以下,「中間財規」という)

* 中間連結財務諸表の用語,様式及び作成方法に関する規則(以下,「中間連結財規」という)

本稿は,改正府令の主な内容について解説を行うものであるが,意見にわたる部分については,筆者らの私見であることをあらかじめ申し添えて...