JICPA KAM 東証一部上場企業は2020年3月期から適用を

監査基準改訂に関する会長声明を発出
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日本公認会計士協会(JICPA,関根愛子会長)は7月20日,会長声明「『監査基準の改訂に関する意見書』の公表を受けて」を発出した。7月6日付に金融庁・企業会計審議会が公表した「監査基準の改訂に関する意見書」( No.3367・2頁参照 )を受け,監査人に向けて改めて「監査上の主要な検討事項」(以下KAM)導入の意義を説明。併せて,東証一部上場企業の監査人に対して,企業と協議した上で早期適用に向けた準備を開始するよう要請している。

改めてKAMの重要性を強調

声明ではまず,KAMの意義を「監査報告書の情報価値を高めること」とし,それによる利用者側の監査に対する理解の深まり等が監査の信頼性向上に資すること...