ミニファイル 会計方針の変更と税効果の会社分類

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税効果会計に係る会計基準の適用指針 」(企業会計基準適用指針第28号)では,遡及適用により繰延税金資産・負債を変更する場合の取扱いが定められている(税効果Q&AのQ13の移管)。

同適用指針では,会計方針の変更により遡及適用した年度の財務諸表において会計上の資産または負債の額が変更される場合で,当該変更に伴い会計と税務間で一時差異が生じるときは,「当該一時差異に係る繰延税金資産又は繰延税金負債の額を遡及適用した年度の比較情報に反映させる」とされている。

例えば,X3年3月期における会計方針の変更による影響で,過去(X2年3月期)の会計上の簿価が変わるが税務上の簿価は変わらず一時差異が生じる場合。こ...