法制審 会社法制見直しに関する要綱案のたたき台を検討

社外取締役設置義務付けは2案を併記
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法務省・法制審議会の会社法制(企業統治等関係)部会では,昨年4月から会社法改正に係る議論を進めている。本年2月には中間試案を公表,8月29日開催の第16回会議からは「会社法制(企業統治等関係)の見直しに関する要綱案」のたたき台に関する審議に入った。審議は,株主総会資料の電子提供を上場会社に義務付ける制度や,株主提案権の数や内容を制限する規定,株式交付制度等を新設する方向で進められている。社外取締役については,中間試案と同様に,たたき台においても設置を義務付ける案と現行法を維持する案の両案が併記されており,引き続き検討される模様だ。

株主が提案できる議案数の上限は10に

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