国税庁調査 2017年分の民間平均給与 女性は過去最大に

全体の平均給与は432万円,5年連続増
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国税庁はこのほど,2017(平成29)年分の民間給与実態統計調査結果を公表した。全体の給与所得者数は5,811万人となり,5年連続で過去最大を更新。1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与も5年連続で増加したほか,女性の平均給与が287万円となり2000年以来過去最大の数値となった。

給与所得者数は5年連続で増加

同調査は1949(昭和24)年分から始まり,今回が69回目。民間の源泉徴収義務者(事業所)に勤務している従業員(非正規含む)と役員を対象に実施されている。

調査対象となる2017年12月31日現在の民間の事業所数は353万件で,前年より1.6万件(0.5%)増加。給与所得者数は前年より67万人(1.2%)多い5,811万人となり,5年連続で過去最大を更新した。給与総額は5年連続の増加となる215兆7,152億8,900万円。そのうち税額に占める割合は4.65%で,最近10年の中では最も大きい。

女性の平均給与は287万円に

1年を通じて勤務した給与所得者は4,945万人で,前年より1.6%増加した。雇用の正規・非正規について見ると,正規3,288万人(前年比3.3%増),非正規1,13...