トーマツ 「企業の不正リスク調査白書」を公表

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デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社と有限責任監査法人トーマツは10月3日,「企業の不正リスク調査白書 Japan Fraud Survey 2018-2020」を公表した。上場会社を対象にアンケート調査を行い,不正の実態や不正への取組みの現状を分析したもの。回答した303社のうち,ほぼ半数で過去3年以内に不正事例があったと回答しているという。

調査白書の結果の主なポイントは,①「現場」との温度差,②「運用」の不徹底,③「発信」への消極性の3つ。①については,同調査の回答部門(法務・コンプライアンスなど)の7割以上が不正発覚時の経営リスクの高まりを認識しているのに対し,営業や製...