時事談論 vol.15「変化への対応と役割分担」

解説
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●リードブロック

球技は一通りやったことがあるが,アメリカン・フットボールだけはまったくやったことがない。あんなに重い防具を着けて,よくあのスピードで動けるな,と思う。

シーズンに入るとBS放送で多くのゲームが放映されている。1シーズン見れば,見様見真似にはならないが,競技の特徴やルールは,かなりわかる。

アメフトは役割分担が明確な競技だが,自分はいつもクォーターバックやランニングバックの通り道を作るためのリードブロックに注目している。タッチダウンを決めてスポットライトを浴びることはないが,味方の戦略を踏まえ,相手の動きを瞬時に判断し,最適なタイミングで相手を抑えにかかる。それが成功すれば,見事な道ができる。何かが成し遂げられるとき,一人では難しく,露払いであったり,斥候だったり,先遣隊であったり,本隊の前で様々な困難を見つけ,取り払う人がいるからこそ,大きなことが達成できるんだ,と思わされる。そして役割分担の重要性に気づかされる。

●成功は誰のもの?

翻ってわが社はどうか。

プロジェクトベースの「現場」がある会社なので,プロジェクトがうまくいけば,プロジェクトリーダーの手柄になる...