開示事例調査 「会計上の見積りの変更」・「GC注記」

アングル
( 01頁)

本誌では,有価証券報告書における「会計上の見積りの変更」および「継続企業の前提に関する注記(GC注記)」の記載状況に関する調査を行った。

「会計上の見積りの変更」(2018年4月期~2019年2月期決算・日本基準)に関する記載は110社・117件あり,「資産除去債務」に関する変更が最も多かった(92件)。その他,有形・無形固定資産の耐用年数に関する変更が14件,たな卸資産の評価基準などに関するものが5件である( 2頁 )。

また,「継続企業の前提に関する注記」(GC注記)については,2019年3月期まで対象を拡げ集計した。その結果,GC注記を開示した会社は34社(前年同期30社)あり,半数の17社がJASDAQ上場企業であった。一方,有報の「事業等のリスク」欄において「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況」(重要事象等)が存在する旨を開示した会社は110社あった( 8頁 )。