[全文公開] 日本監査研究学会 第42回全国大会を開催

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日本監査研究学会(堀江正之会長)は8月2~4日,日本大学砧キャンパスにて第42回全国大会を開催した。今回の統一論題テーマは,「監査を巡る規制のあり方―高品質な監査を目指して―」。

統一論題報告および討論では,司会・座長に吉見宏氏(北海道大学)を迎え,以下の4名がそれぞれのテーマで登壇した(写真)。

・「英国における監査品質規制の構図」

永見尊氏(慶應義塾大学)

・「法は監査にどこまで介入すべきか」

弥永真生氏(筑波大学)

・「監査規制研究の考察―実証研究からの知見―」

高田知実氏(神戸大学)

・「監査実務に期待されている品質(高品質化)への対応」

松永幸廣氏(PwC京都監査法人)

このうち,松永氏は,2002年のエンロン事件以降も会計不正が続いており,その度に監査に対する規制が強化されていることを指摘。このため,「監査の品質といっても,1990年代や2000年代に求められたものと,現在に求められる品質とは,雲泥の差がある。今後も規制強化の流れが続くのでは」,「負担は大きいが,規制は監査品質の改善に寄与している」と述べた。