政府税調 連結納税見直し「グループ通算制度」を導入へ

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第24回総会を開催
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政府税制調査会(中里実会長)は8月27日,第24回総会を開催した。かねてから専門家会合で議論されてきた「連結納税制度の見直し」について報告が行われた。損益計算の基本的な枠組みは維持しつつも,現行制度を簡素化して企業の事務負担軽減を図るため,「グループ通算制度(仮称)」を導入し,個別申告方式とすることが適当との考え方が示された。今後は企業のグループ経営実態などを踏まえ,細かな論点を詰めていく方針だ。

実務の「簡素化」めざす

企業グループ全体を一つの法人であるかのように捉えて法人税を課税する連結納税制度。導入から15年余りが経過する中で,企業の経営が多様化して親法...