ミニファイル 固定資産の減損の税効果

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固定資産の減損損失は,会計上は損失として計上されるが,税務上は損金として取り扱われず,会計と税務間に一時差異が生じるため,これが税効果会計の対象となる。将来において差異が解消(損金算入)されたときにその期の課税所得を減らす効果があるため,固定資産の減損損失は「将来減算一時差異」となる。固定資産の減損損失に係る将来減算一時差異は,償却資産(建物や機械装置など)と非償却資産(土地等)とで,個別に取扱いが定められているので,確認したい。

まず,償却資産の減損損失に係る将来減算一時差異は,減価償却計算を通して解消されることから,スケジューリング可能な一時差異として取り扱う。また,償却...