ミニファイル 減損テストの目的

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国際会計基準(IFRS)では現在,のれんの定期償却は求めておらず,IAS第36号「資産の減損」に従った「減損テスト」を毎年行う必要がある。減損テストとは,「企業にとって悪影響のある著しい変化が,企業が営業している[…]環境において,または資産が利用されている市場において,当期中に発生したかまたは近い将来に発生すると予想される」(IAS第36号第12項(b))等の「減損の兆候」の有無を見極め,帳簿価額と回収可能価額を比較することで行うもの。簿価が回収可能価額を上回っている場合には減損損失を認識し,回収可能価額まで簿価を切り下げる。

IASB理事による文書(本号5頁参照)では,の...