2019年３月期の有報から，「株式の保有状況」の改正が行われている。これは，ディスクロージャーワーキング・グループ報告において，政策保有株式の保有意義・効果について，資本コストをかけリスクをとって保有する以上，保有に関する方針，目的や効果は具体的にかつ十分に説明されるべきとの提言を踏まえた対応だ。例えば，「純投資と政策投資の区分の基準や考え方」の記載を求めており，当該開示については，政策保有目的と思われる株式保有が純投資に区分されているケースがあるとの指摘もあるため，純投資と政策投資の区分の基準について明確な説明を求めることとされた。

「純投資目的」とは「専ら株式の価値の変動...