厳選!現場からの緊急相談Q&A 第67回 信託を利用した金融商品に係る会計上の取扱い
解説
有限責任監査法人トーマツ 公認会計士 嶋崎 正康
( 14頁)
経理部員
:当社は資金調達および資金運用の選択肢を拡大するため,信託を利用した取引を検討しています。そこで,信託を利用した取引の実行にあたって,会計上の取扱いや留意点を教えてください。
会計士 :資金調達および資金運用の選択肢を拡大するためということですので,ここでは金銭の信託やその他の金融資産の信託についての会計上の取扱いについて解説をいたします。 |
(文中の意見にわたる部分は,筆者の私見であり,筆者の所属する法人の見解ではないことをあらかじめお断りします。)
本稿では,会計基準等について以下の略称とします。
・企業会計基準第7号「 事業分離等に関する会計基準 」(以下「事業分離等会計基準」という。)
・企業会計基準第10号「 金融商品に関する会計基準 」(以下「金融商品会計基準」という。)
・実務対応報告第23号「 信託の会計処理に関する実務上の取扱い 」(以下「信託の実務上の取扱い」という。)
・会計制度委員会報告第14号「 金融商品会計に関する実務指針 」(以下「金融商品実務指針」という。)
・会計制度委員会報告第15号「特別目的会社を活用した不動産の...
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