ココが知りたい!収益認識会計基準の悩みどころ 第9回 ポジションペーパー記載の注意点
公認会計士・税理士 内田 正剛
( 40頁)
1.考え方や判断根拠をまとめた資料
「監査人との協議に使う資料は何?」こう聞かれたらまず頭に浮かぶのは,やはりポジションペーパーではないでしょうか。もちろん,他にも作成が求められる資料はありますが,会計処理をする会社側の考え方や判断の根拠を文章としてまとめるのがポジションペーパーの主な役割です。そこで今回は,ポジションペーパーを作成するときに,取り上げるべき論点や注意点をまとめました。収益認識会計基準の導入準備にご活用頂ければと思います。
〈今後の掲載予定〉
回数 | 主なテーマ |
第1回 | 本人・代理人の検討 |
第2回 | 一定期間/一時点の検討 |
第3回 | 別個の財又はサービスの検討 |
第4回 | 輸出取引の収益認識 |
第5回 | 工事契約の収益認識 |
第6回 | 有償支給 |
第7回 | 他部門との協力関係の構築 |
第8回 | 監査人との協議の仕方 |
第9回 | ポジションペーパー記載の注意点 |
第10回 | 注記と開示 |
※掲載内容や回数は変更になることがあります。
2.ポジションペーパーの主な構成
定められた様式はなく,担当する監査人によって求める内容に違いがあるかもしれませんが,主に以下の項目について記載します。
【図1】ポジションペーパーの構成
必要に応じて①~⑤にプラスマイナスして,フォー...
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