東証 従属上場会社の少数株主保護の在り方の中間整理

情報開示の充実や保護範囲の拡大など検討
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東京証券取引所は9月1日,従属上場会社における少数株主保護の在り方等に関する研究会による「支配株主及び実質的な支配力を持つ株主を有する上場会社における少数株主保護の在り方等に関する中間整理」を公表した。同研究会は2020年1月から合計4回にわたり,支配株主・実質的な支配力を持つ株主と少数株主との間の利害調整の在り方,投資者が安心して投資に参加するために必要な少数株主保護の枠組み等について議論を進めてきた。中間整理は,これまでの議論を踏まえた今後の検討課題を取りまとめたもので,少数株主保護に係る情報開示の充実や,保護の枠組みの適用範囲を「支配的な株主」まで拡大することなどが整理された。

検討の背景...