ASBJ グループ通算制度下の回収可能性の判断単位を検討

通算グループを一体として判断することを提案
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企業会計基準委員会(ASBJ,小賀坂敦委員長)は10月8日,第443回本委員会で連結納税制度の見直しへの対応を審議した。連結納税制度がグループ通算制度に見直されることを踏まえて,税効果会計適用上の論点として,①連結財務諸表における繰延税金資産の回収可能性の判断を行う単位,②繰延税金資産の回収可能性の判断における企業の分類の取扱いについて審議を行った。それぞれ連結納税制度における税効果会計と同様の会計処理が提案されている。

繰延税金資産の回収可能性の判断単位

現行の連結納税制度では,連結グループを一体として所得計算等を行う必要がある。そのため繰延税金資産の回収可能性の判断はこれを踏まえ,個別財務諸表...