時事談論 vol.79「どこまで本気に組織改革する覚悟があるのか」

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●もう年末か...

2020年3月期決算の定時株主総会や,有価証券報告書のファイリングも無事終わったと思ったら,すでに来月は12月ということで,毎度のことながら時の経つ早さを実感していることであろう。

そして,コロナ禍によるストレスが抜けきらない中,正直,気が乗らないのかもしれないが,2021年3月期の決算や株主総会等の準備に真面目に取り組むべき頃ではなかろうか。

決算や総会の関係者は,今回,コロナ禍でこれまでにない苦労を強いられたわけであるから,この苦労を無駄にすることなく,今後の決算対応や株主総会対応などに,是非とも生かしてもらいたい。

●日本人自らが変わるとき

前例主義を打破し,これまでの業界慣行をゼロベースで見直すべきとの強い思いを表明する菅内閣であるが,そこで注目される取り組みは,何といってもデジタルトランスフォーメーション(DX)であろう。

ITやネットワーク等といった社会的なインフラ整備が一向に進んでおらず,リーダー不在のまま長年放置されてきたつけが,コロナ禍であらわになった格好である。個人的には,日本だけここまで取り残されてしまった状況に,多くの国民が危機感を抱いたことで,むしろスイッ...