ミニファイル 共通支配下の企業結合のDP

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近年,企業結合がより頻繁に行われるようになり,そのスキームも多様化している。例えば,親会社Pの子会社AとBがあり,もともとAの子会社(Pから見ると孫会社)であったCが,Aの支配を離れてBの子会社となる,というように,同じグループの企業における企業結合がある。この点IFRSでは,P,A,Cにおける会計処理についてはIFRS3号「企業結合」で規定されているが,BについてはIFRS3号の対象となっておらず,実務にバラつきが見られる。代表的なのは,公正価値に基づくもの(取得メソッド)と,簿価に基づくもの(簿価メソッド)だ。

こうしたバラつきのせいで,利用者に有用な情報が提供されてこなかったとの調査を受け...